半年前のこと

もう半年、まだ半年…。
東日本大震災から、半年になりました。


私が潰瘍性大腸炎を発症した要因のひとつに、震災があると思います。
それまでにも仕事の疲労が心身ともに溜まっていたところ、震災の衝撃でキャパシティを上回ったのだろうと。


私の住む東京都下では、確かに経験したことのない大きな揺れがあり、その後の計画停電と、影響がなかったわけではありません。しかし、身の回りで怪我をした人もいなければ、帰宅困難に巻き込まれたわけでもなく、ダメージを受けるようなことではありませんでした。


でも、当日停電する中小さなワンセグテレビで見た津波にのまれていく町並み、燃え盛る港、呆然とする人々の横顔を思い出すと、今も血の気が引くような感覚がよみがえります。


両親の実家も東海地方の繁華街で、首都圏の新興住宅地に生まれ育った私には、田園が広がるふるさとというものがなく、東北の風景は「あこがれのふるさと」のイメージでした。それが無残な姿となり、普通に暮らす普通の人々が、命を落とし、傷ついているのが辛く、涙が止まらず、眠れない日が続きました。一ヶ月ほどは食事の味がよくわからなかったです。


できる限りのことをしようと、寄付をしたり募金の呼びかけをしたりしているうちに、お腹の調子がどんどん悪くなり、一日10回くらいトイレに駆け込むようになりました。それでもまだ血便はなかったので、心の問題だろうと思っていました。被災したわけでもないのに、なんて自分は弱いんだろうと自らを責める気持ちでした。


そして4月中旬、下痢の状態がこれまで経験したことのない酷さになり、血便に気付き、もしかして病気ではないだろうか、と感じ始めたのでした。


潰瘍性大腸炎の診断がついたことで、心のどこかでほっとしました。病気への対応に専念することで、震災の影響から少しずつ脱して行ったような気もします。もちろん今も寄付や呼びかけは続けていますし、自分にできることを、地道にやっています。


震災の前と自分が変わったな、と思うことはいろいろありますが、その中でもはっきりしていることが二つあります。ひとつは、ずっとファンのアーティストの曲が聴けなくなってしまったこと。無邪気に口ずさんでいた日々が胸に迫って、聴くことができないのです。

もうひとつは、女性誌が読めなくなったこと。特に、アラフォー向けの美容雑誌(美魔女とかの…)を受け付けなくなってしまいました。自分のことだけ考えているように見えて、なんだか浅ましく思えてしまって。美容の話は好きだし、以前はネタとしても楽しめたんですが、当分無理です。気楽にそういう雑誌を読めるようになったら、自分の中での復旧ができたと言えるのかもしれません。

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