人生の価値

先週下血してから、ステロイドを飲み、一日二回ペンタサ注腸をしているけれど、ほんの少し無理をしただけで、また下血。ステロイドの副作用で嘔吐もあるし、朝の注腸をした後は一日お腹がゴロゴロして辛い。

こんなふうに体調が落ち込んでくると、どうしても考えてしまいます。
私の人生に、何の価値があるのだろうと。
仕事が今までのようにできない。これまでの≪普通≫の半分もできてないのに、調子を崩して、旦那さんの足を引っぱってしまう。子供もなく、この年齢になっても親に心配ばかりかけて、支援してもらっている。きなこの散歩すら、たっぷりやってあげることができない。

入院していたときも、何度もこう考えました。
特に旦那さんには、ものすごい負担を一生に渡ってかけてしまうことが申し訳なく、自分などいないほうがいいのでは、と思いました。
結婚する前、旦那さんから訊かれたことがあります。
「自分にはやりたいことがあるから、嫁ちゃんの人生を使ってしまうかもしれないけど、それでもいい?」と。
私は、
「有効に使ってくれるなら、いいよ」
と答えました。

そんな約束をしたのに、今は逆に、私が旦那さんの人生を使ってしまう。しかも、何の実りもなく。

レミケードのアナフィラキシーが出た日の夕方、お見舞いに来てくれた旦那さんに、「あの約束を覚えてる?」と尋ねました。すると、旦那さんは起き上がることができない私の枕元にしゃがみこんで、「覚えてるよ」と言いました。

「約束破ってごめんね。逆になっちゃったね。迷惑ばっかりかけてごめん」というと、旦那さんは、全然力の入らない私の手をぎゅっと握って、「二人の人生を合わせて、二人で使っていこう。一緒に使うんだよ」と答えてくれました。

調子が悪くなって、どうしようもなく気持ちが落ち込んだときは、このときのことを思い出します。それで許された気になるわけではないけれど、私の人生に、全く意味がないとは思わないように。だって、私の人生に意味や価値がなかったら、合わせて一緒に使う二人の人生も意味がなくなっちゃうから。なにか、ほんの少しでも、できることをしよう、という気持ちがまた甦ってくるように。


今日は、自分の気持ちに寄り添ってくれるような本を読みました。

NHKのドラマにもなったので、ご存知の方も多いかもしれません。妻を突然亡くした初老の男の元に、生前の妻から頼まれた、というガングロギャル系の女の子がやってきます。同時に、子供はいないものの、都会で幸せな結婚生活を営んでいたはずの一人娘が、傷ついた様子で帰ってきました…。

誰の人生にも、小さな輝きがいっぱい詰まっていると教えてくれるお話。読み終わったら、亡くなった父と、前のペットのおもち(モルモットの女の子)が、私のところにも来ないかな、と、窓から外を眺めたくなりました。




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コメント

  1. kaaya より:

    発病して10年以上経ちますが、私も自分の人生って何なんだろうって思ったりします。よく、「神様が病気を与えてくれたから強くなれた」とか「病気になってよかったと思えるようになった」と言う人がいますが、今のところ、私はそんな風に思ったことは一切ありません。ていうか、私の性格上、多分一生無理だと思う(笑)

    きなこママさんは、一緒に生きる人見つけられて、少なくとも私よりは、遙かに親御さんを安心させて喜ばせてあげられていると思います。それに、旦那様もきなこママさんと一緒に人生を歩んでいきたいと感じていて、きなこママさんも同じように思っているのだから、素晴らしいことじゃないですか!独身の私からすると、病気のことは本当に残念でつらいことだけど、大いに意味のある人生だなと羨ましくすら思います。

    なんて、ただの羨望のコメントですみません(笑)

    • corgicorgi より:

      kaayaさん、コメントありがとうございます!

      病気になって良かったことがあるかどうかと考えると、同じ病気の友だちができたことと、以前はもしかしたら知らず知らず病気の人に無神経だったかも、と気づけたことくらいかなあ。でも、やっぱり発病しないほうが良かったし、戻れるものなら戻りたいと思います。全然強くなれないですねえ。

      kaayaさんがもしこれから人生を共にする人に出会ったら、その人は病気のことをわかってのことですよね。本当にいっしょに生きるに値する相手なのか、病気が判別してくれるかもしれないですよね。これから新しい出会いの可能性がある、っていうのはオバサン的にはすごく羨ましいです!!

  2. mami より:

    ホントに素敵なご夫婦ですね。
    素敵な人と素敵な人は出会うように出来てるんだなって実感しました。

    あんまりこういうきれいごと言いたくないんですけど、「神様はその人が乗り越えられない試練は与えない」みたいな言葉ありますよね。私は症状が酷い時はよくこの言葉を思い出してました。誰か他の人がこの辛さを経験するはずだったのかもしれないけど、その人には耐えられないって判断した神様が「あなたなら乗り越えられる。だから辛いと思うけど頑張れ」ってことで私にこの病気がやってきたのかなって。これも今症状が落ち着いてるから言えることですが…。そして神様登場させたくせにクリスチャンでも何でもないんですが(笑)
    何が言いたいかって言うと、誰の役にも立ってないなんて絶対ありえないってことです!!

    私には症状が緩和されますようにって願うことしか出来ないですが、今のこの大変な時期を素敵な旦那様と一緒に乗り越えられますように。

    • corgicorgi より:

      mamiさん、温かいコメントありがとうございます。
      >「神様はその人が乗り越えられない試練は与えない」みたいな言葉ありますよね。私は症状が酷い時はよくこの言葉を思い出してました。

      私はほんとダメ人間を3D化したんかい!って言うくらいダメダメなので、神様がそう思ったとしたら「間違ってるよ!」って言いたいのですが、夫や家族、主治医の先生など、周りに恵まれているなーといつも思うので、周りの人を含めて乗り越えられると見なされちゃってるのかもしれないですね!

      私は全然素敵な人じゃないですが(笑)、夫は私にはもったいない人です。病気になってから更にそう思うようになりました。

  3. mint より:

    はじめまして(^^)
    私は先週、内視鏡検査をしました。
    一番可能性が高い病気が腫瘍性大腸炎と言われ、腫瘍性大腸炎とは??とあちこちウロウロしていてたどり着きました。
    48歳…年齢的なものもあるのでしょうか…組織検査の結果を待っている所です。
    今朝も下血し、不安で不安で…爆発しそうです(少し大袈裟ですが)

    素敵な旦那様ですね~
    ついつい感情移入…ウルウルしてしまいました。

    私の夫もどんな結果が出ようと受け止めてくれるといいのですが…。
    またお邪魔させて下さいね。

    お大事になさってください。

    • corgicorgi より:

      mintさん、はじめまして。
      「腫瘍性大腸炎」は「潰瘍性大腸炎」と同じ病気のことでしょうか(もしかして他に似た名前の病気があるかもしれないので)?
      もし潰瘍性大腸炎なら、同じ病気の仲間はたくさんいますし、完治はしなくとも体調を安定させるお薬がいろいろありますので、不安にならなくても大丈夫ですよ。
      私も今下血中ですが、まあ何とかなるだろうと思ってます!

      ご主人がしっかり理解して、サポートしてくださると良いですね。

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