会田誠展@森美術館

今日は旦那さんとお出かけ!
六本木ヒルズにある森美術館に、「会田誠展~天才でごめんなさい」を見に行ってきました。


私はたぶん20年位前に「犬」シリーズと「巨大フジ隊員vsキングギドラ」を、その後「食用人造少女・美味ちゃん」シリーズ、「ジューサーミキサー」(閲覧注意・不快に感じる方もいると思います)を見たことがあって、わっこの人すっごい天才だけどものすごく怒られそう...と思って以来の大ファンです。自分の中にもあるかもしれない、無意識に行われている性的搾取を突きつけられる感じに衝撃を受けました。
私は基本的に性的描写や下ネタは大の苦手です。でも、これらの作品は、他人(特に弱者)を性的に消費することの中にある快楽と残酷さを突きつけてくるので、目が逸らせないのです。

人は絶対に、他者から消費されてはならないと思っています。2013年2月号の「アフタヌーン」に掲載されている『臨死!!江古田ちゃん』に、通りすがりのオッサンが江古田ちゃんの反応を見たくてくだらない下ネタをしゃべるので、気まずくするために車に撥ねられてやろうか、と思う話がありましたが、自分を傷つけたり、消費したりしていいのは自分だけ。他人が「こいつは傷つけてもいい、踏みにじってもいい」などと思うのは許されることではないのです。
でも、誰の心にも、花を踏みにじり、無残にうち捨てることへの暗い喜びは必ずあるのです。それをちゃんと意識していないと、悪気はなかった、と言い訳をしながら誰かを傷つけることになってしまうのではないかなー、と思うのです。

今回、これらの閲覧注意系作品は、R18の部屋として子どもが入れないようにして展示してありました。


会田誠の作品の、ものすごく真面目な悪ふざけとか、大人を突き詰めて子どもに裏返っちゃう感じとかが、自分のメンタリティにがっつりはまりました。特に、内臓とか排泄物とか、全然布団干してないでしょ! って言いたくなる感じ、初期のしりあがり寿、みうらじゅん、吉田戦車のような「臭そう系」(と自分の中で名づけている)に心ひかれる面があります。それは、自分の目の前で終わったバブル期の女性たち(そして今は美魔女世代)の、「私は死なないのよー!」「私は歳をとらないのよー!!」と言い放つ雰囲気への反感もあったかもしれないなー。どんな人も一皮むけば内臓であり、死ねば腐るし、毎日排泄するものである、ということを徹底的に無視していた時代だったように思う。これって自分なりのメメント・モリってことかしら。


ふざけてて、だるだるのゆるゆるで、汚くて、ばかばかしくて、すごく美しい。現代の日本以外には絶対生まれない芸術なんじゃないかなー。展覧会にはかなり幅広い年代の人が来ていましたが、これがいろんな人に受け入れられる日本ってものすごくステキな国だと思いました。これこそクールジャパン! と思ったら、美術手帳2013年1月号によると、欧米のアートシーンではほぼ無名であると。脱力や失笑ってわかられ辛いのかなあ。本歌取りも、北斎とかみたいな超有名作品じゃないと伝わりにくいのかな。


”考えない人”。台座はうんちだそうです。ずっと座っているうちに草が芽吹き、花が咲いたんだって。このキャラクター「おにぎり仮面」のムービーがめちゃくちゃ面白い。他にも、ビン・ラディンに似てると言われたので作成したという、「日本に潜伏中のビン・ラディンと名乗る男からのビデオ」とか、「自殺未遂マシーン取り扱い説明ビデオ」などの動画ものが脱力感極まりなくて最高でした。めっちゃハンサムなのに。

もう一回行きたくなる濃ゆーい内容でした。旦那さんもすごく楽しんでいた。


さて、そのあとは展望室からトーキョーを眺めましたよ。

東京タワーは絵になるねえ。


町並みの写真をミニチュアっぽくしてみた。


それから、同じ53階にあるカフェで休憩しようと思ったら、飲み物以外に軽く食べられるものが1種類しかなかった。しかも天空価格! 富士登山で上のほうに行くにつれ飲料自販機の価格が上がるというけど、それと同じなのか。


これが天空スイーツぞ!! 食べにくいこと空の如し。


このところステロイドの離脱症状がひどくて、出かけるのも辛い日々だったけど、思い切って行って良かった。楽しい一日でした。

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